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クロちゃんとお母さん①

益城町の避難所にクロちゃんと云う名前の犬がいました。

年配のお母さんは地震前仕事をしていました。

避難所の中でクロちゃんと室内同伴していたのでクロちゃんを独りで置いておけないので、仕事場が再開してもお母さんは仕事に復帰する事が出来ませんでした。

暫くして避難所の敷地内に被災ペット預かり施設が出来ました。

今までクロちゃんを何処かに預けた経験もないお母さんは最初は施設に預ける事がとても不安でした。

でも同行避難支援をしていたスタッフから「大丈夫だけん、心配しないで」「ちゃんと愛情たっぷりにお世話するけん、おばちゃん仕事に復帰しなっせ」そう言われてお母さんはクロちゃんを施設に預ける決心をしました。

クロちゃんをゲージに入れて何度もお別れを言っているうちにお母さんの目から涙がこぼれました。

つづく。