人間として

野良猫たち、棄てられた仔猫たちの命の灯火が消える度に思う。

この世界に産まれて、ほんの一瞬の花火の様に消えて行く仔猫たちを見る度に思う。

私たちは彼らの命を見送る時

「この世界に産まれて来てくれてありがとう」

「君たちがこの世界で生きていた事を忘れない」

そんな言葉を言い続けていてはいけない。

私たちの手からこぼれ落ちて行く命たちを見続けながら涙に暮れているだけではいけないのだ。

「可哀想」の言葉で誤魔化していてはいけない。

「運命」と云う言葉に逃げ込む事は許されない。

何故野良猫たちがこの世界に産まれるのか?

どうすれば悲しむ命がない世界を作れるのか?

その世界を、悲しむ命を作り出しているのは私たちだ。

そして、そんな世界を変える事が出来るのは私たち人間にしか出来ない。

私たち人間には「智慧」と「慈愛」が与えられている。

その「智慧」と「慈愛」を自分本位に捻じ曲げる事なく、冷静に、一歩一歩、悲しむ命がない世界を目指して前に進んでいかなければならない。

それは私たち人間にしか出来ない。

「この世界に産まれて来てくれてありがとう」

「君たちがこの世界で生きていた事を忘れない」

そんな言葉で誤魔化していてはいけない。

私たちには「この残酷な世界」を変える責任がある。