パダへ

東広島で出逢った仔猫のパダが星になった。
FIPと必死に戦って、ほんの短い一瞬しか無かった命。

入院していた動物病院で出逢った時、パダはゲージの向こうから一生懸命俺に喋りかけていた。
ただ声を出して鳴いていたのではなく、人間である俺に一生懸命何かを伝えようとしていた。

小さな命が燃え尽きる度に思う。

自分たち動物愛護の世界に身を置く者たちは、パダの様な小さな命の側に立つべきだ。

必死で戦う彼らこそヒーローだ。

他のヒーローもヒロインも要らない。

人間である自分の夢を語る事や、愛護の世界での人間同士の美談や絆を紡ぐ事など要らない。

何かを成し遂げる者も、人々から称賛される者も要らない。

それは全ての悲しむ命が無くなってからでいい。

哲学、信念、使命感、そして美しい物語。

そんなものは人間のものだ。

動物愛護は人間たちの為のものじゃない。

動物愛護はパダたち、小さな悲しむ命たちの為のものだ。